プロヴァンス田舎れぽーと!海外移住×田舎暮らし

南フランスのド田舎に嫁いで子育て!毎日バタバタしながら田舎暮らしを満喫している日々のこと

家族寝たきり!コニャック、ボルドーフランス旅行記

えー、約半年ぶりくらいにブログを更新してみる私です。

さて、この間旅行に行ってきたのでその旅行記を少々。

2019年初となる旅行の行き先はフランス国内で、ブランデーで有名なコニャックの近くフシニャック、ワインで有名なボルドー、アルビーの三ヶ所を予定していた。アルビー以外は初めて行く場所なのでちょっと楽しみだった。

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車で8時間超!

車に乗るまでが大変って話

今朝の出発目標は10時。一番初めの目的地シャロンとまでは車で8時間もかかる。1週間不在となると時間が経過することを踏まえて色々片付けが大変。計画的に食材を買ってないので食べ切りたいものが溢れて変に豪華な食事になったりする。朝、残り物処理でメディチがブロッコリーのキッシュをランチ用に焼き、私はお土産代わりのショートブレッドを焼いたりとキッチンは大忙し。

2歳半になった息子用に色々な食べ物、お菓子を用意して、バタバタしつつも10時少し過ぎた頃にはだいだい準備が整った。が、このタイミングで事件発生。さぁ出発だ!と車に乗るこむとなにやら鼻をつく異臭が…。まさかと思って靴の底を見てみると、ギャーーーーっ!両足裏に猫のうんちがベッタリ!

精神的大ダメージをくらいながらも、泣く泣く靴裏をガシガシ洗ってどうにか落とし、出鼻をくじかれた旅の行く先に不安を感じつつどうにか出発したのでした。 

それにしても、うんち踏んだ時のあの精神的ダメージってかなりのものがあるよね…うん。

車に乗っても大変って話

 車に乗ってすぐ、朝のバタバタのせいか少し疲れを感じるなーと思っていたのだけどそれがどうも違う。なんだか気持ち悪いし、時間が経つほどに悪くなる。15分くらいしたところで座っているのが辛くなって、ついに後部座席で横になるも、良くならず、今度は腹痛がしてきた…これはまずい。そのタイミングで痛み止めを飲んだ。

次第に痛みは激しくなって、もう息子出産時を彷彿とさせるいてもたってもいられない痛み…そう、この日は生理初日でたまに来る津波級やばい生理痛がこの日がっつりきてしまったのだ。

メディチも心配してついに車を止め、少し休むことに。すると、横ではぁはぁ苦しむ私の頭を、息子が心配してなでなでしてくれる…なんて最上級の癒し(涙)。

15分ほど休んだところで、先に飲んだ痛み止めが効いてきて落ち着いたので、改めて出発。うんち踏んだり腹痛でのたうち回ったり、この時点で結構遅れてしまったのでそれを挽回すべく、車を駆るメディチのアクセルにも火がついたのでした。

長〜いドライブの末、フシニャック到着

そのあと、朝焼いたお昼ご飯用のキッシュをオーブンの中に忘れてきたことも発覚しつつ、とはいえ息子もいい子でまぁまぁ順調に進み、日もとっぷり暮れた頃ようやくフシニャックについた。ここでの宿泊先は、フシニャックでコニャックやワインを作っているお家。遅れてしまった私たちを暖かく迎えていただき、ピノデシャロンントにコニャックにワインと、とーっても美味しいお酒を飲ませていただきほろ酔いで眠りについたのでした。

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息子がはまってるチェコのアニメ、クルテック見せまくり

教会での苦行1時間

フランスはキリスト教の方が多い。とはいえ、日頃あまり感じることはないんだけど、行く人は毎週日曜日の朝にミサに行くんだそう。このエリアは特に信心深い人が多いらしく、泊まらせてもらったお宅のご主人も結構熱心なようで、次の日は日曜日だったこともあり、無宗教の私やメディチも強制的にミサに行くことになってしまった。

人生初のミサ。内容はざっくり分けると賛美歌と神父様の説教、洗礼みたいな儀式(聖体拝領と言うらしい)で、賛美歌を歌う回数が多かった。教会に入る時にその日に歌う賛美歌の紙を渡された。賛美歌、しかもフランス語でなんて知る由もなく、みなさんが歌うなかで手元の紙で分かるところを口ずさんでみたりするが、やはり興味を持てず暇を持て余す。しかも、教会内は暖房があまり利かないらしく寒い!1時間ほどのミサで体はすっかり冷え込んでしまった。

やっとミサが終わり、解放されたー!と教会の外に出ると、途中からぐずって外に出ていた息子とメディチが寒さに頬を赤く染めた明るい顔で迎えてくれた。ずっと外で散歩したり遊んでいたらしい。私もそれやりたかったなーと恨めしい目でメディチを見たのはいうまでもない。

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泊まったお家の庭。広っ長っ!


家族内パンデミックの始まり

まず風邪を引いたのはメディチ。帰ってから具合が悪いといってベッドで休んだりしていたら熱も出てきた。それでも、旅行を楽しみたいのと息子が休ませてくれないのもあって起きてまたワインを飲んだり普通に活動していたメディチ。次の日、さらに風邪は悪化、それでも行きたかったコニャック・ワイナリー見学や美味しいお酒の誘惑に負けてまた無理をした結果、風邪は悪くなる一方。体調が全く万全でない中、次の日ボルドーへと向かったのでした。

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レトロな蒸留マシーン。昔は薪でやってたらしい

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おじいさんの代からの時代を感じさせる

寝たきり家族を尻目にカードとウイスキーコーク

ボルドーでは、日本で知り合ったフランス人の友達が一時帰国していて叔母さん宅にいたので私たちもそこにお邪魔させてもらうことになっていた。叔母さん家族はとても陽気な人たちで、男性陣は格闘技をやっているそうでめっちゃムキムキ。友達のお父さんもフルコンタクトの先生らしい。

ちなみにこちらがフルコンタクト。殴ったり蹴ったり、ですね。

youtu.be

そんな元気な人たちの中、咳き込むメディチ。どうにか到着できたものの、体調が悪いのでベッドに直行。その頃には、息子も咳き込み始めていた。かわいそうに、どうやら風邪がうつってしまったよう。夜になる頃には、メディチも息子もさらに具合が悪くなり二人してベットで寝たきりになってしまった。

私はまだうつっておらず元気だったので、叔母さん家族と友達とウイスキーコーク片手にラミ(Rami)というカードゲームを教えてもらい、歴戦の強者にビギナーズラックで勝つ私。深夜まで盛り上がったのでした。

完全に寝たきり

次の日、終日二人とも寝たきりで私は主にその看病。熱が出て咳もよく出て苦しそうな息子とメディチがかわいそうなものの、買ってきた薬を飲んでもらう他はあまりできることもなくもどかしく、旅行に来たのにそれらしいこともできないこともさらにもどかしい。午前中にボルドーのスーパーに行ったくらいで他は何もできなかった。夜になる頃にはメディチは少しだけ回復したようで起きて食事をすることもできたけど、これ以上旅行を続けることは無理と判断して、アルビー行きは断念して次の日家に帰ることになったのでした。

瀕死のメディチの運転で帰宅

帰る頃には私も少し風邪気味に。帰りの道すがら、きつそうながら車を運転するメディチに尊敬の念をいただきつつ、どうにか家族揃って夜8時ごろ家に着いた。家のなんたる落ち着くことか…ホーム・スイートホーム。

結果的に、あまり旅行らしいことができなかった5泊6日の旅になってしまったけれど、前半のフシニャックでは美味しいお酒も飲めたし、ボルドーではカードゲーム楽しかったし思い出もできたのでまぁよかったかなと。…ん?結果的に私が一番楽しんだってことか。

とにかく、旅行前と旅行中の健康管理がいかに大切かを思い知らされた旅となったのでした。