フランスで個人事業主になりました
前回の投稿から随分と時間がたってしまいました。
「忙しかったから」の一言に尽きるのだけど、言い訳じみていて好きではないので、「他に優先すべきことがあったから」とあえて言いたい。
理由はと言いますと、新しい仕事が決まったのです。しかも立て続けに2社。
思わぬ展開は空から降ってきたように訪れたのでそのことについて。
夫婦無職はやっぱあかん
メディチは、一定の技術や経験がないと仕事につきにくいというフランスで仕事を探すことの難しさに直面したり、家のこと(畑や薪割りやリフォームなどなど)やワインの勉強が忙しかったりすることもあり、頑張って仕事を探してもなかなか見つからず、実は「夫婦揃って無職」という日本だったらかなりやばい状況のままフランスに移住して1年が経っていたのでした。
そろそろ自分がちゃんと仕事しないと家計がマジでやばい…!と確信を持ったのが昨年末ごろ(遅い…)。
できれば私は「フランスきたばっかだし?バイトのような感じでたまに働くくらいがいいな〜」なんて、ふわっとした甘えた考えをしていたので本格的には仕事を探していなかったのだけれど、そうもいかないことに気がついた。
じゃーどーしよっかなーと思っていたら、予定していた日本帰国の時期になり1月中盤から約2ヶ月近く帰国してのんびりしていて、特に仕事の事など真面目に考えてもいなかったのだけれど、実家で存分にだらけた後にフランスに帰ってきて数日、ふと見たメールからコトは動き出した…!
仕事その1 マッチングサイトよありがとう
むかーし昔に、当時出来立ての転職サイト「リブズキャリア」というサイトに登録をしたことがあり、そのまま放置していた。本当に出来立てホヤホヤで登録したので2014年頃だったのでは、だとするともう4年も前。
そのサイト経由でたまにエージェントの方や希望が合いそうな会社からメッセージが入っていたのだが、今までは「どうせ日本にいないと無理でしょ」というのもあって、大半はスルーしていた。
ところが、たまたまそのタイミングで見たメールはなぜか心惹かれるものがあった。
リモートOK、ママさんOK、時短OK…これもしかして、海外にいてもいけるんじゃ…?
というかなり融通のきく募集内容に希望の光を見た私は、興味があることを伝えるボタンをポチッとした。
次の日、その会社の採用担当の方から面談してみませんかとご連絡をいただき、後日面談してみたらなんだかいけそうな雰囲気。とても融通か効きそうで担当の方も優しくていい人そう。あれよあれよと言う間に、社長面接!ということでかなり久々の面接をしてみたら、なんと業務委託という形で採用していただけたのだ。
久しぶりの面接で、かなり不用意だったのもあってしどろもどろな面接だったにもかかわらずなんとも心の広いことか。子育て中のこちらの状況もお察しくださり、固定給にもかかわらず「時間の縛りなく好きな時に好きなだけ働いていただければいいですよー」との待遇。出会いをくれたリブズキャリアさんありがとう!いいタイミングでいい会社さんに出会えて本当に運がよかったなー、と見えない何かにも感謝しつつ、5月からウェブディレクターとして働かせていただいているのでした。
仕事その2 棚からぼたもち
あらゆる手段を講じて仕事を探していたメディチにあるメールが届いた。
とにかく仕事が欲しかったメディチは、研修中のワイナリーに「ワインに関連した仕事がどうしても欲しいのだがバイトでもいいので何かないか」と相談したところ、メディチの熱い思いが綴られた自己アピールの資料をワインメーカーネットワーク内に流してくれて、その中の一人の目に止まり一緒に仕事をしてみないかと連絡がきたのだ。
その時はまだ日本一時帰国中だったので、フランスに帰ったらとにかく一度会いましょうという話になった。
よかったねー!仕事ゲットできそうじゃーん!と喜んでフランス帰国から1週間後、車で5時間離れた場所にあるワイン生産者の元を訪ねたのだった。
私と息子はそのエリアに行ったことがないので、いい場所だから観光もかねて一緒に行こうという話で同行したのだが、素晴らしい家に泊まらせてくれたりその人がまぁいい人で、感じも良く懐も深くおまけに顔もいいというありがたい人物だったこともあり、私もメディチも仕事の話をしに来たのにすっかり楽しんで過ごしていた。いろいろ話してお互いのことがわかってきたところで、思わぬ展開。
今まで働いていたWEB担当が急にやめてしまい、自社ページが途中でストップしたままになって困っていて、WEBができる人を探しているというのだ。
「君ができるなら助かるなぁ!」という一言をもらって、いやー内容によりますが、もしかしたらできるかも…?ということで、話が進んで行きオンラインショップのオープンまでをどうにか作るという仕事をすることに。
実際仕事の内容を見てみたら、まぁ前任の人がかなり途中で投げ出していたり、ヨーロッパでは主流のPrestashopなる、日本でいうECキューブみたいなオープンソースECシステムをいじることになったりとかなり苦労してしまったのだけれど、どうにか分かってきてリリースに至ったのです。(まだ途中なので恥ずかしいけど、URLこそっと載せてみる)
リリース後も細々とやることはありそうなので、まだお付き合いは続きそう。メディチもこのサイトのコンテンツテキストやセールスの仕事を得て少し前に進めた感じの私たちでした。
フランスで個人事業主になった
フランス国内の会社のWEBサイトの仕事をするにあたり必要だったので(手続きメディチに丸投げで)個人事業主にもなってしまいました。まさかこんな展開になるとは…。仕事を少し得ることができた私たちだけれど、お互いにリモートで働いているので以前と変わらず、田舎の山の中でほぼ毎日家族揃ってのんびり暮らしていられることはやっぱりありがたい。
けれど、まだこれから!しっかり生活できるようになるまで、まずは今いただけた仕事をきちっとやっていくぞー!