プロヴァンス田舎れぽーと!海外移住×田舎暮らし

南フランスのド田舎に嫁いで子育て!毎日バタバタしながら田舎暮らしを満喫している日々のこと

クルミの毒?柿はKAKI?プロヴァンス秋の畑レポ

f:id:hagiyop:20171102051549j:plain

この間までは、まだまだ25度以上の日も多いなと思ってたら急にガツンと寒くなって、最低気温も10度を下回り冷たい風がビュービュー吹きまくってるここ、ラ・サボ(←住んでる場所の愛称)。

風が強すぎるし寒いし、木々も色づいて強風に葉っぱがふっ飛ばされていく…外で遊ぶのもだんだん厳しくなって秋の到来を感じるこの頃。それでも秋の恵みが畑にはちらほらとあって、息子と散歩しながらちょっとつまみ食いしたり。寒いけど毎日お散歩しても飽きないから不思議。そんな我が家の畑をレポート!

 

えっ…⁈あなた毒持ってたの?くるみの木から実をとって食べる

日本のスーパーなんかで買うとそんなに安くないくるみ。庭に木があるとちょっと落として割って食べるなんてことができちゃうから楽しい。

f:id:hagiyop:20171102051839j:plain

f:id:hagiyop:20171102051809j:plain

上の方に乾燥したまま木になっている実がある。落ちてこないので叩くべし!

くるみ割りは最近の息子のブームでもある。割り方を教えたわけでもないはずだけど、大人が割ってるのを見て自分でもやり始めた。子供はこうやって学習して成長していくんだねぇ。自分では割り切れないのでお手伝いが必要だけどね。

f:id:hagiyop:20171102051840j:plain

自ら石を手に取り夢中でクルミを叩く息子…がんばれ!

しかし、くるみってやつはなんて複雑な内部構造してんだ!自分で割ってみるとするっと出てこないし小さいパーツに分かれちゃうし食べにくいったらありゃしない。メディチによれば店で売ってるキレーなくるみは激しい薬品使って「溶解」的な処理をしてるからあんなに綺麗なんだってさ。それもなんだかねぇ…まぁでも食べるけど。めんどくささも自然な食べ方の醍醐味ってことで。 

f:id:hagiyop:20171102051816j:plain

ぱっかーん後。細かく割れちゃう

ただ、ガーデニング好きな人には豆知識だけど、くるみの木は毒を持っているのであまり野菜畑や家の近くとかに植えるもんじゃないらしい。調べるとWikiにその毒性について書いてあった。

ユグロンは、クルミ科植物、特にクロクルミ (Juglans nigra) の、殻および樹皮で生成し、多くの植物に対し有毒または成長阻害を及ぼす。ユグロンは、除草剤染料インク食品および化粧品のカラーリング剤としてよく使われる。

造園家は、クロクルミの木の下でのガーデニングは難しいということを長く知っていた。これはユグロンが代謝に必要な酵素を阻害する効果を有するためである。

 - Wikipedia

除草剤!カラーリング剤!そんな成分が自然の中にはぽいっとあったりするから知らないのは怖いもので。畑をやる人は、うっかりくるみの木を植えたりしないように注意したい。

けど、うちの畑にはそんなくるみの木が2本もあったわけで…この事実を改めて確認したこともあり結果、1本伐採。哀れくるみの木…。けど、その後器用なメディチがその木を使って素敵なウッドチェアを作って畑に新しい休憩プレイスができたので、きっとくるみの木も成仏してくれることだろう。

f:id:hagiyop:20171102052654j:plain

フランスにも柿は普通にあるの

フランス語で柿は「kaki」。そう、そのまんまなのである。 フランスに来るまで知らなかったのだけど、柿の木意外とその辺にあって、たわわに実がなってたりするフランスでは割とおなじみのフルーツのよう。スーパーでも売ってたりするらしい。フランス人が会話の中で「◯△□カキ〜」とか喋ってると急に馴染みある言葉が聞けてホッとするのか、なんとなくほんわかした気分になるので好き。

ちなみに私は柿は嫌いです(なんとなく味が…)。

一般的にその辺にあるのは渋柿が多くて、次郎柿的なのはあまり見かけない。食べ方はちょっと違ってて、メディチのお母さんなんかは柿大好きで、完璧に熟すまで待って、ジュレ状のジュルジュルになったやつをスプーンですくって食べている(お母さんだけかな)。うちの畑にある柿の木も今年はたくさん実をつけてるのでお母さんはウハウハだろう。

f:id:hagiyop:20171102052810j:plain

f:id:hagiyop:20171102052708j:plain

うちの畑のはちょっと小ぶり

 私の実家でもそうだけど、日本の田舎ではこの時期干し柿を作るために渋柿の皮を剥いて軒先に吊るしたりするもの。静岡で生活している時、メディチはせっせと皮むいてたっけなぁ。干し柿に関しては彼はかなり経験を積んでいる。だけど、フランスではその食べ方作り方は一般的ではない様子。先日も渋柿の干し方を教えて欲しい!とわざわざ遠くから車で訪ねてきた仲良し面白姉妹がいたほど。メディチが丁寧にデモンストレーションをしながら説明していた。

f:id:hagiyop:20171102053002j:plain

干し柿の準備をレクチャー中

オリーブの木もたわわ

今年の夏に剪定したオリーブも無事たくさんの実をつけた。オリーブは10月下旬から11月上旬が収穫時期。ちょっと気がつかないうちにいきなり黒く色づいてきたので早いとこ収穫しなくては!採った後は、オリーブの漬物?オリーブオイル?

f:id:hagiyop:20171102052803j:plain

f:id:hagiyop:20171102052737j:plain

f:id:hagiyop:20171102052752j:plain

 

こんな感じの実りある秋の畑で日々のんびり遊んでいる私たち。

ちなみに、近くに住んでる人がほとんどいないので、こうした散歩の時にも一切人に会ったりしない。もっと寒くなる冬はいつも以上に孤立するこの集落…寒さに備えて暖炉用薪の準備と家の中でどう過ごすか考えとかなきゃなぁ。