プロヴァンス田舎れぽーと!海外移住×田舎暮らし

南フランスのド田舎に嫁いで子育て!毎日バタバタしながら田舎暮らしを満喫している日々のこと

田舎で鉄球バトル!初心者がペタンク大会に出てみたら【その1】

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オレンジの玉がビュット

ペタンク。

一度はその名前を耳にした人もいるかもしれない。サクッといえば金属のボールをビュットと呼ばれる目標にできるだけ近くなるように投げるゲームでとてもシンプル。フランスでは公園やちょっとした広場がある場所でおじさんたちが昼間から遊んでいたりする光景を目にする。体力や筋力があまり必要なものではないので、子供からおじいさんまで遊ぶことのできるフランス発祥のいわば国民的ゲームだと思われる。

私も先月に初めてのペタンクを経験したばかり。その時は、私以外は全員かなり酔っ払っている中でお隣のご主人、ブルーノ師匠に細かくルールやテクニックを指導してもらいながら楽しくやったのだけど、そんな超初心者の私もいきなりご近所ペタンク大会に参加してみることに!

 

ペタンクのルールをサクッと解説

人や場所ごとにペタンクのルールはちょっと違う部分もあるのかもしれないけど、私が体験したペタンクのやり方をサクッと説明。ほんとにサクッと。

準備

1チーム、2人か3人で組み、ダブルスの場合はペタンクの玉3個、トリプルスの場合は玉2個を持つ。

始め方
  1. 両チームのボールを1個づつとビュット(目標のボール)の計3つのをボールを代表がぽいっと投げる
  2. ビュットに近い方に落ちたボールのチームが先行
ゲームの進め方
  1. 先行チームがまずビュットに向かって、できるだけ近くなるようにボールを投げる
  2. 後攻チームがボールを投げ、先行チームよりビュットに近く投げられたら交代。先行チームの方がまだビュットに近ければそのまま続けてボールを投げる
  3. そのあとは、ボールがビュットに近くない方が常にボールを投げていく
  4. 両チームボールがなくなるまで投げる
  5. 投げ終わったら得点を集計
勝敗

上記が1ゲーム。得点を加算しながらゲームを重ね、13ポイント先に先取した方が勝ち。

ペタンクの細かいルールや、奥深い遊び方は以下のページがとてもわかりやすくて、私は得点の計算方法がまったく分かっていなかったんだけどこのページを見てやっと理解できた。感謝感謝。ん?2024年オリンピックがパリにほぼ内定とな⁈それは知らなかった。ペタンクも追加競技になったりしたら面白いね。

sirohigedan.xyz

 参加者集合。フランスのご挨拶ビズの嵐

今回のペタンク大会は村でレストランをやっているメディチの友達が主催でどうやら30人近くが来るらしい。車で5分ほどのレストランまで行ってみると、すでに人がたくさん集まっていた。

フランスで人がたくさん集まるといつも煩わしいのが初めの挨拶!こんにちはと挨拶したり自己紹介しながらビズと呼ばれる左右のほっぺにチュッチュってやるあれを全員にしなければならない。コミュ症の人にはハードルの高い挨拶だ。相手と速攻で親しい雰囲気になれたりと距離感を縮めるメリットもあって、素敵だなとも思うけど、新しい人が到着したらその都度。今回みたいに大勢の時はもう結構時間かかるし、誰が誰の奥さんでなんたらかんたら…もちろん名前なんて覚えられるわけがない。

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子供から大人までビズ

ちなみに、ビズのチュッの回数はフランスでは地域ごとに違う。この辺は南のプロヴァンスエリアなので3回、リヨンあたりからパリなど北のほうに行くと2回になる。確かマルセイユは4回の場合もあるとか。相手が北のほうの人だとこちらが3回やるつもりなのに相手は2回で終了、とちょっとまごついた空気になる。そんな空気も初対面の緊張をほぐすいいきっかけになったりする。男性同士だとビズはちょっとやだなという人もいるようで、そういう場合は握手だけでもOKなようだ。

 

チームを組んで試合開始!

くじ引きでチームが決定。超初心者の私と組むことになったかわいそうなパートナーはうちの近所に別荘を持ついつも感じのいいイケメンピエール。今回はこのペタンク大会のために北風の吹くラ・サボまでわざわざやってきた男。「頑張ろうね!」と握手したものの、ピエールはマイボールを持参しすぐに投球練習に勤しむほどの本気具合。かたや今回が2回目の私…気まずい…非常に気まずい。

とにかく試合が始まる。トーナメント形式で、全部で14チームが熱い鉄球バトルを繰り広げる。どうなることか…ごめんピエール、初戦敗退でも許してね。 

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蘇るこの感覚は…!

1試合目が始まってみたら、ピエールともう一人、これまたうちの近所に別荘があるお宅のかわいこちゃん、たぶん中学生くらいのジュッドもうちのチームに編成されていた。たまにあったりすると最近は親しげな挨拶をしてくれるたぶんいい子。

先行が決まってピエールがまず投げた。うん、やっぱりこの人はうまそうだ!次は私の第1投。

…ドス。

少し緊張もあってか、微妙〜な位置に。ピエールの「あ、この人これくらいのレベルね」みたいな、朗らかな笑顔に隠れた苦笑いを見た気がした。

次にジュッドの一投…ゴロゴロゴロ。投げ方はちょっと変だけど、ビュットのすぐ脇につけた!「完璧!」盛り上がるピエール。うん、このチームのヒロインは君で決まりっ!そんな勢いもあってか、調子よく得点を重ねる我がチーム。

試合の最中、私の体に蘇る感覚が。これは…ボーリング?

重いボールを前に投げるこの動作は、小学校からの友人たちと会うたびに行っていたボーリングのそれに近い感覚だった。スピンをかけて勢いを殺したり、目標に向かって気持ちを集中して投げたり。本当は邪魔な相手のボールにぶつけて飛ばしたりいろいろテクニックがあるんだけど初心者の私にそんなことできるわけもなく、ただ一途にビュットの近くを狙って投げるのみ。そうやっていたらだんだんうまく近い位置に落とせるようになってきたのだ!

変わるピエールの目つき。

どうやら私も戦力として活躍できたようで、見事大差で初戦を勝ち越したのだった!盛り上がるチームメイト。輝く笑顔で次の試合も頑張ろうねと握手を交わしたのだった。

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まだ1試合しか書いてないけど、なんだか長くなってしまったので今日はここまで!

次回、ダブルセシールとの激闘から準々決勝、そして結果は…!またお読みいただければ幸いです。